ケアマネジャーに相談しても解決しないと感じたとき
「ケアマネジャーに相談しているけれど、なかなか悩みが解決しない」
「介護サービスは調整してもらえているけれど、家族との関係や自分自身の気持ちはどうしたらいいの?」
「いろいろ相談したいことがあるけれど、何をどこに相談すればいいのかわからない」
介護を続けていると、このように感じることがあります。
ケアマネジャーに相談しているのに解決しないと感じると、「自分の相談の仕方が悪いのかな」「もっと我慢しなければいけないのかな」と、一人で抱えてしまう方も少なくありません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
介護の悩みには、介護保険サービスの調整だけでは解決しにくい問題もあります。
この記事では、ケアマネジャーの役割を理解したうえで、相談しても解決しないと感じるときに、悩みを整理する方法や、別の相談先を考えるポイントについて解説します。
ケアマネジャーに相談しているのに解決しないのはなぜ?
まず知っておきたいのは、ケアマネジャーには専門的な役割があるということです。
ケアマネジャーは、介護を必要とする方が適切な介護サービスを利用できるよう、ケアプランを作成したり、サービス事業者との調整を行ったりします。
そのため、
- どの介護サービスを利用すればよいか
- デイサービスや訪問介護をどう組み合わせるか
- サービスの利用回数をどうするか
- 家族やサービス事業者との調整
- 介護保険サービスをどのように利用するか
といった問題について相談することができます。
一方で、介護生活の中には、介護保険サービスの調整だけでは解決しにくい悩みもあります。
たとえば、
- きょうだいが介護に協力してくれない
- 親との関係が悪くなってしまった
- 介護をしている自分の気持ちが限界に近い
- 家族に対する怒りや罪悪感がある
- 介護と仕事の両立がつらい
- 家族の中で介護について意見が合わない
- 制度の対象にならない生活上の困りごとがある
などです。
このような悩みは、「介護サービスを増やせば解決する」という単純な問題ではない場合があります。
「ケアマネジャーに相談しても解決しない」と感じるときに大切なこと
まず、「相談しても解決しない=相談する意味がない」と考えないことです。
むしろ、相談したことで、
「自分が本当に困っていることは何なのか」
を整理するきっかけになることがあります。
介護の悩みは、いくつもの問題が重なっていることが少なくありません。
たとえば、
「母の認知症が進んで困っている」
という悩みの中に、
「夜間の対応が大変」
「仕事を休むことが増えた」
「兄弟が協力してくれない」
「母にイライラしてしまう自分が嫌」
「この先どうなるのか不安」
という複数の問題が隠れていることがあります。
この場合、介護サービスについての相談と、家族関係や介護者自身の気持ちについての相談は、分けて考えたほうが整理しやすくなります。
まず「何に困っているのか」を分けてみる
相談しても解決しないと感じたときは、悩みを次のように分けてみましょう。
① 介護サービスについての悩み
「どんなサービスを利用すればいい?」
「今のサービスで足りている?」
「介護保険で利用できるものは?」
このような問題は、ケアマネジャーに相談することが大切です。
② 家族関係についての悩み
「兄弟が介護をしてくれない」
「夫婦で介護について意見が合わない」
「親に何を言っても聞いてもらえない」
こうした問題は、介護サービスだけでは解決しないことがあります。
家族それぞれの気持ちや考えを整理する必要がある場合もあります。
③ 介護をしている自分自身の悩み
「もう介護を続けるのがつらい」
「イライラしてしまう」
「自分の時間がなくなった」
「誰かに話を聞いてほしい」
こうした介護者自身の心の負担も、介護を続けるうえで大切な問題です。
④ 制度では解決しにくい生活の悩み
介護保険には、対象となるサービスや利用条件があります。
そのため、
「困っているけれど、制度の対象にはならない」
という問題が出てくることがあります。
こうした「制度のすき間」にある悩みについては、介護保険サービスとは別の相談先を検討することも必要です。
ケアマネジャーを変えれば解決する?
「相談しても解決しないなら、ケアマネジャーを変えたほうがいいの?」
と考える方もいるかもしれません。
もちろん、相談しにくい、話を十分に聞いてもらえないなど、相性やコミュニケーションの問題がある場合には、担当者の変更を検討することも選択肢の一つです。
ただし、悩みの原因が「ケアマネジャーの対応」ではなく、「相談内容そのものが介護保険の範囲を超えている」という場合もあります。
そのため、変更を考える前に、
「私は何について困っているのか?」
を整理してみることが大切です。
相談先を一つに絞らなくてもいい
介護の悩みは、一つの相談先ですべて解決しなければならないわけではありません。
たとえば、
介護サービス
→ ケアマネジャー
制度や福祉サービス
→ 地域包括支援センターなど
家族関係や介護者自身の悩み
→ 心理・生活相談など
というように、悩みに合わせて相談先を使い分ける方法があります。
「一人の人に全部相談しなければいけない」と考えなくても大丈夫です。
誰に相談したらいいかわからないときは
問題が複雑になると、
「ケアマネジャーに相談するべきなのか」
「地域包括支援センターなのか」
「家族に話すべきなのか」
「そもそも誰に相談したらいいのかわからない」
という状態になることがあります。
そんなときは、まず「解決策」を探す前に、現在抱えている問題を書き出してみることをおすすめします。
たとえば、
- 今、一番つらいこと
- 介護で困っていること
- 家族との関係で困っていること
- 自分自身が不安に感じていること
- これまで相談したこと
- 相談しても解決しなかったこと
を整理します。
問題を一つずつ分けていくと、「何を相談すればいいのか」が見えてくることがあります。
一人で悩みを整理しなくても大丈夫です
介護の悩みは、長く続くほど複雑になっていきます。
最初は「母の介護が大変」という一つの悩みだったものが、
家族関係、仕事、お金、将来への不安、自分自身の疲れなど、いくつもの問題につながっていくことがあります。
そのため、「うまく説明できないから相談できない」と思わなくても大丈夫です。
むしろ、
「何が問題なのか自分でも整理できない」
という状態から相談してもいいのです。
話をしながら、一緒に問題を整理していくことも相談の大切な役割の一つです。
介護の悩みを誰かに話して整理したい方へ
当サイトでは、介護や福祉に関する悩みを、オンラインでご相談いただけます。
介護サービスの利用方法だけではなく、
- 家族との関係
- 介護をしている自分自身の悩み
- 介護ストレス
- 制度では解決しにくい生活上の悩み
- いくつもの悩みが重なって整理できない
- 誰に相談したらいいかわからない
といった悩みについても、状況を整理しながら一緒に考えていきます。
「こんなことを相談していいのかな」と迷っている段階でも構いません。
すぐに答えを出すのではなく、まず今の状況を整理することから始めることもできます。
介護の悩みを一人で抱え込んでいませんか?
ケアマネジャーに相談しても解決しないと感じるとき、それは「相談する場所がない」という意味ではありません。
もしかすると、今抱えている悩みには、介護サービスとは別の視点が必要なのかもしれません。
一人で抱え込まず、
「何に困っているのか」
「何を相談したいのか」
「これからどうしたいのか」
を一緒に整理してみませんか。
介護の悩みを誰かに話してみたい方は、オンライン相談をご利用ください。
まとめ
ケアマネジャーに相談しても解決しないと感じるときは、ケアマネジャーの力不足とは限りません。
介護の悩みには、介護保険サービスの調整だけでは解決しにくい、家族関係や介護者自身の気持ち、生活上の問題などもあります。
大切なのは、
- 何に困っているのかを整理する
- 介護サービスの問題と、それ以外の問題を分ける
- 悩みに合った相談先を考える
- 一人ですべてを解決しようとしない
ということです。
「誰に相談したらいいかわからない」というときも、相談してはいけないわけではありません。
まずは、今抱えている悩みを話して整理することから始めてみてください。
外に出るのが怖いと感じる日があります。
「どうしてこんなに怖いんだろう」「自分はおかしいのかな」
そんなふうに思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、外に出るのが怖いのは、
弱さではなく、心が疲れているサインです。
あなたの心の中では、静かにいろいろなことが起きています。
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