■ 物忘れが増えてきたと感じたら
家族の物忘れが増えてくると、 「年齢のせいかな…」 「もしかして認知症…?」 と不安になることがあります。
物忘れには、 年齢によるもの と 認知症によるもの があり、 対応の仕方も少し変わります。
ここでは、物忘れが気になったときに 家族ができるやさしい対応をまとめています。
【年齢による物忘れと認知症の違い】
■ 年齢による物忘れ
- 体験の一部を忘れる
- 忘れたことを自覚している
- ヒントがあれば思い出せる
- 生活に大きな支障はない
例: 「名前が出てこないけど、顔は覚えている」
■ 認知症による物忘れ
- 体験そのものを忘れる
- 忘れた自覚がない
- ヒントがあっても思い出せない
- 日常生活に影響が出る
例: 「会ったこと自体を忘れている」
👉 関連:認知症の初期症状
物忘れが増えたときのやさしい対応
① 否定しない
「忘れたの?」 「さっき言ったよ」 と言われると、本人は不安になります。
例: 「大丈夫だよ、一緒に確認しようね」 「そう思ったんだね」
② ゆっくり、短い言葉で伝える
複雑な説明は混乱のもと。
- ゆっくり
- 短く
- 一つずつ
これだけで伝わりやすくなります。
③ 物の置き場所を決める
物忘れの多くは「探し物」につながります。
- 鍵は玄関のかご
- 財布は決まった引き出し
- 薬はテーブルの上
“いつも同じ場所” が安心につながる。
④ メモやカレンダーを活用する
- 今日の予定
- 飲む薬
- ゴミの日
- 来客予定
書いて見えるようにするだけで、 不安が減り、生活が整いやすくなります。
⑤ 焦らせない
急かされると、物忘れはさらに悪化します。
- ゆっくり待つ
- できることは本人に任せる
- 失敗しても責めない
安心できる雰囲気が、物忘れを和らげる。
⑥ 気持ちを受け止める
物忘れが増えると、本人も不安になります。
- 「最近忘れっぽくて…」
- 「自信がなくなってきた」
そんな気持ちを否定せず、 「そう感じること、あるよね」 と寄り添うことが大切。
受診を考えたほうがよいサイン
以下のような変化が続く場合は、 早めの相談が安心につながります。
- 同じ話を何度もする
- 財布や鍵をよく失くす
- 慣れた道で迷う
- 料理の味が変わる
- 怒りっぽくなる
- 予定を忘れることが増える
👉 関連:認知症とアルツハイマーの違い
家族が疲れたときの心のケア
物忘れが増えると、 家族も心がすり減ることがあります。
- イライラしてしまう
- 優しくできない
- ため息が増える
- 眠れない
これは 心が疲れているサイン。
あなたが悪いわけではありません。
- 5分だけ深呼吸
- 好きな飲み物をゆっくり飲む
- デイサービスを利用する
- 誰かに話す
家族の心のケアも、同じくらい大切。
👉 関連:認知症の家族が疲れたときの心のケア
まとめ
物忘れが増えたときに大切なのは、 責めない・焦らせない・安心できる環境をつくること。
- 否定しない
- ゆっくり話す
- 置き場所を決める
- メモを活用する
- 気持ちに寄り添う
あなたのやさしい関わりは、 必ず相手の安心につながっています。
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